米澤穂信さんの『氷菓』を読みました。
米澤さんの小説は『黒牢城』以来です。
『氷菓』は京アニでアニメ化されたことは知っていたんですが、機を逸して見られていなかったんですね。
ちょうどお腹が大きかった頃だからなー。
今回 Audible で『氷菓』から『いまさら翼といわれても』まであったので、これ幸いと読み始めました。
この『<古典部>シリーズ』は、私はラノベなんだと思っていたんですが…。
以前は『スニーカー文庫』だったから、それでいいんでしょうか?
それにしては、なんというか渋い表紙だな…って。
見た瞬間に「学校!」と思うような表紙ですね。
ずっと「不思議なタイトルだな」と思っていましたが…なるほど、『氷菓』というのはそういう意味だったんですね。
要するに、まぁこのネット上でおそらく数え切れないくらい書かれているんでしょうけど、郁恵ちゃんの『夏のお嬢さん』ってことですね。
私は年代がちょっと違いますが。
いやー、『氷菓』というと、どうしても『ガリガリ君』とか『スイカバー』とか『サクレソーダ』みたいな方のアイスを思い浮かべてしまうので、アイス『クリーム』には繋がらなかったです。
あと、「scream」という単語を見ると『パラッパラッパー』の最終ステージを思い出します。
そっちは「I scream」ではなく「Now scream!」ですけど。
アニメ化が京アニだったことに加え、舞台が高校ということもあり、なんとなく『涼宮ハルヒの憂鬱』を思い出しました。
主人公の男子・折木奉太郎くん。
『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンくんに対しても思いましたが、高校生ってこんなに理屈っぽいの? って。
…あれ、ハルヒの主人公はキョンくんで大丈夫ですよね?
自分も一応高校生だった頃があったので思い出してみましたが、こんな小難しいことなんか考えてなかったなぁと。
まぁ、女子校でしたし運動部だからっていうのもあったかもしれませんが…?
文芸部とかその近辺の方たちって、こういう活動してたのかなと、自分が過ごさなかったルートの青春をちょっと想像してしまいます。
まぁ、そもそも古典部というのは何をする部活なのか、いまだによくわかっていないんですけどね。
源氏物語とか枕草子とかを読んでいる部活なのかなって思っていたんですが、そういう素振りはなかったような…。
こんなふわっとした理解で大丈夫なんでしょうか?
『SOS 団』もそんなもんだから、気にしなくていいのかな、と思っておきます。
『省エネ男』っていうと、『初恋ゾンビ』のタロウを思い出しましたが、こっちの『古典部』の方がずっと前ですね。
すべてに対してあまりやる気を出さない男の子のようです。
でも、「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことは手短に」というモットーは素晴らしいと思います。
でもまぁ、周りからいい影響をもらって、せっかくだから楽しい高校生活を送ってもらいたいですね。
題材となった事件の規模は本当に小さいものばかりで、学園の中で起きたちょっとした謎みたいな感じの話ばかりでした。
でも、今までずっと人が殺される話ばっかり読んでいたので、なんだかとっても爽やかな風を感じます。
ヒロイン・千反田えるちゃん。
…えるってすごい名前ですね…。
真っ先に浮かんだのは『The かぼちゃワイン』のエルですが、あれはあだ名だしなぁ。
…かぼちゃワインも私は世代じゃないですが、親戚の家に漫画があったので全部読みました。
名家のお嬢様なのに、すごいネーミングセンスですね。
まぁ、森鴎外の子どもみたいな、ハイカラな感じをイメージして名付けたんでしょうか。
漫画化・アニメ化は知っていたんですが、Wikipedia で初めて映画化もされていたことを知りました。
奉太郎くんは山崎賢人さんですか!
山崎さん、万能すぎますね…。
山崎さんは、『ヲタクに恋は難しい』の宏嵩が大好きです。
あのメガネがたまらない…。
奉太郎くんもメガネかけてたらいいんだけど、掛けてないですよね…、残念。
里志くんが岡山天音さんなのはおもしろいですねー。
彼、『金田一少年の事件簿』のドラマにも犯人・被害者両方出でてますし、『ミステリと言う勿れ』の下戸陸太もよかったです。
『最愛』にも出てましたね!
既刊6巻中の第1巻でしたから、これからどうなっていくのかが楽しみです。
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