東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法

読んだ本

河野玄斗さんの『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』を読みました。
河野さんの本は初めてです。

特に「近々で何か資格を取ろう」とか「学校を受ける」のなんて思っているわけじゃないですが、やっぱりこういう頭のいい人が書いた勉強本だったら、なんか発見があるかなと思って読みました。
結果としては、とっても良かったと思います。

まず、「何のために勉強するのか?」ということが結構書いてありました。
5教科それぞれに、ちゃんと理解ができるように書いてあったのがすごく良かったですね。
自分が高校生ぐらいのときは、「何で勉強するのか?」っていうのは、正直あんまり疑問に思わなかったんですよね。
とりあえず「行きたい大学に行くため」ぐらいにしか思ってなかったっていうのもありますし、「そういうもんだ」と思っていたというのもありました。
なので、今、自分の子供に聞かれたらなんて答えよう…っていう不安は正直ありました。
この間久しぶりに読んだ『容疑者 X の献身』で、高校の数学の先生である石神先生は、生徒に「何でこんな勉強しなきゃいけねぇんだよ」と言われていました。

容疑者 X の献身
東野圭吾さんの『容疑者 X の献身』を読みました。 東野さんの小説は10代後半から読み始めて、多分ほぼほぼ読んでいたと思います。ただ、私が本の購入を Kindle に統一してしまったので、Kindle で本を発売していない東野さんの小説から

その生徒はバイクが好きな子だったので、バイクの話と微分積分の話を融合させてうまい具合に説明していました。
『読者』としては「なるほどー」と思いましたが、正直先生から生徒への話としては「うざい」って感じだったでしょうね…。
まぁ、石神先生は頭が良すぎたっていうのもあるんでしょうけど…。
この本に書かれた説明を得たことで、私も胸を張って回答できる、というわけです。
…暗記はしてないから、こっそり Kindle 開かなきゃいけないでしょうけどね。

この本の中に何回か出てくるフレーズとして「1000時間勉強して将来の年収が100万円上がる場合、勉強の時給は100万円×40年÷1000時間 = 時給4万円になる。なんでみんなそんなに勉強しない?」のというのがあります。
まあそうだよな~。
こんなに明確に100万円ポンって上がるのかどうかは、今のこの時代だとちょっと不透明かも知れませんし、勉強すれば年収がすぐにポンと上がるとは思ってないですが、上がるのであれば勉強したいですね…。

やっぱり算数を勉強する意義として、「論理的に考えられるようになる」っていうのはものすごく納得しました。
国語は日本語の理解全体に寄与しますし、私はあまり好きじゃなかった古文漢文も、「外国語を学ぶのに有用」っていうのは「あーなるほどな!」と納得してしまいました。
社会は常識、理科はパズル。
なるほどー、昔の私に教えてあげたいなと思います。
理科はともかく社会は本当に嫌いで、「何のためにやんなきゃいけないんだろう」って何回も思ったタイプでした。
大学の受験の科目からも除外しましたから…。
今は漫画読んで理解したりとかして、楽しいっちゃ楽しいと思えます。
なので、「やっときゃよかったな」って正直思うこともありますねー。
やっぱり東大医学部に入って司法試験も受かるような方で、さらに公認会計士の資格も持ってるそうで…ほんとすごいですね。
やっぱり、その『逆算勉強法』とか『PDCA サイクルをとにかく何回も回す』とか、若いうちからすごい能力をお持ちで羨ましいと思いつつ…ぜひ日本をいい方向に導いて行くような立場になっていただきたい、と思ってしまいます。

私の半分くらいの年齢でしょうけど、私の2倍・4倍の濃密な人生を生きてるんだろうなと思いました。
自分が高校生のときに、「勉強法を本で調べよう」なんて思ったことはなかったですし、ただ漫然と言われることをやって、授業をもう普通にノート取って…っていうごくごく普通の学校生活しか送ってきませんでした。
あの頃自分がこういうこと知ってたらなー…ってすごく思ってしまいますね。
「もったいなかったなー」って。
まぁ、かと言って今戻ったところで、時代もあって自分が望むようにはできないでしょうし、今この時代で私が高校生になったとしても、真面目にやるかわからないですねー。
なんだかんだで誘惑が多すぎて…。
結局、今の自分は自分が望んでなった姿なんだろうな、とも思わないでもないです。
「向上心ない」って思われるかも知れないですけど、今の生活結構満足していて大好きなんです…。

こういう本を読む意義として、「頭のいい人から何か学べることはないか」というのと「自分の子供に少しでもコスパ・タイパのいい勉強をして欲しいと思うから、私が予習しておく」っていうのがあります。
やっぱり本は読んだ方がいいですねー。
いろんな勉強本に書いてある通り、やっぱり『ゲーム化する』っていうのがいいんだろうなと思いました。
チェックリストなり、ハビットトラッカーであったり、習慣化・ゲーム化できればかなり強いですね。
ダルビッシュ有さんの言葉「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ」というのは至言ですね。
間違った方向に努力したって意味なですもんねー。
同じ時間投下するんだったら、ちゃんと目的意識を持って正しい方向に練習しないと、無駄な努力になっちゃいますね。
まぁ、部活やっていたのでなんとなくは感じていましたが、もっとちゃんと早く知りたかったなって思います。

『アウトプットが大事』っていうのは、やっぱり樺沢先生の本にもたくさん書かれているので分かりますね。
『授業中にどんなノートを取るのか問題』は、現役の頃から本当に悩んでいました。私は授業のノート取るの嫌いで…。
うちの息子も、学校の授業のノートうまく取れなさそうな感じがするので(わからないですけど、多分)、うまい具合に彼にフィットしたやり方を一緒に考えなきゃなーと思います。
…ちょっと手をかけすぎなのかもしれないですけどね…自分はそんなことしてもらった記憶がないですからねー。

勉強の意義や心構え、方法なんかが体系的に書かれていて、本当に納得できる内容でした。
子どもに読んでほしいですけど…まー読まないだろうなー…。
でも、なんかすっと入ってきて、本当におもしろかったです。

余談ですが、私は息子が小1のときに漢検受けるのを見て、一緒に勉強して2級を取ったんです。
本書に「2級くらい取れなきゃ全然ダメ」的なことが書いてあってちょっと悲しかったんですが、でも実際そうなんですよね…。
2級はテスト前に1日30分くらいを1ヶ月くらい勉強して合格したんですが、その後受けようと思った準1級はそんなレベルの勉強じゃ全然覚えられなくて…。
中国の人の名前とか、たくさんたくさんあって、ちんぷんかんぷんでした…。
2級と準1級の間には深い深い谷があることを認識させられました。
ちょうどコロナ禍になってしまって、申し込んだものの受験しなかったんですね。
漢検の事務局の方がテストを自宅に送ってくださって、それをさっと見たところ「うん、受けに行かなくてよかったわ」という感じでした(笑)。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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