綾辻行人さんの『暗黒館の殺人 一』を読みました。
先日の『黒猫館の殺人』の続刊です。

いや、すごかったです。
小説1冊分の分量が終わったにも関わらず、特に何も起きていないっていうか。
…いや、もちろんたくさん起きたことはあるんですよ。
まず、コナンくんが記憶喪失になって、今倒れています。
それから、中原中也似の男の子が記憶を失ったり取り戻したり、不思議な暗黒館に連れて行かれたり。
で、別では暗黒館に向かっている男の子・市朗くんが道に迷ってしまって…、みたいなことも起きています。
そして、その暗黒館のスタッフの1人が、重傷を負って今倒れているところ、みたいな。
でも、そういう『自然現象』的なことばかりで、特にまだ『事件』は起きていないんですよね。
…まぁ、不気味な儀式とかはあるんですけど…。
さすが『館シリーズ』と銘打って、長い実績があるからこそできる技ですね。
以前の『人形館の殺人』でも同じことを思いましたが。

『ダリヤの宴』は…何なんでしょうか?
雰囲気的に人肉でも食べてるとか…?
やたら気持ちの悪い一族だな、と思ってしまいました…。
『シャム双生児』というのは、私たちの年代だと『ベトちゃん・ドクちゃん』を思い出す感じでした。
実際に見たことはないので、初めて見て驚いたり狼狽しなかった中也くんはすごいなと思ってしまいます。
あと、早老症か…。
それもかわいそうですね。
しかも、頭のいい子みたいなので、余計に不憫ですね…。
とりあえず屋敷の全形は描かれてはいましたが、まぁ正直ちんぷんかんぷんな感じです。
ただ、見取り図もあるし、多分他にも秘密の抜け道的な何かが絶対あるでしょうから、これからそれを利用した『何か』が起きるという期待はありますねー。
にしても、やっぱりまだ3巻もあるっていうのはすごいですね…。
どれだけ壮大な話になるのか、楽しみです。
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