小説 金田一少年の事件簿 (6) 雷祭殺人事件

読んだ本

天樹征丸さんの『小説 金田一少年の事件簿 (6) 雷祭殺人事件』を読みました。
先日の『小説 金田一少年の事件簿 (5) 上海魚人伝説殺人事件』の続刊です。

小説 金田一少年の事件簿 (5) 上海魚人伝説殺人事件
天樹征丸さんの『小説 金田一少年の事件簿 (5) 上海魚人伝説殺人事件』を読みました。先日の『小説 金田一少年の事件簿 (4) 鬼火島殺人事件』の続刊です。この『上海魚人伝説殺人事件』は、堂本剛くん主演で映画にもなった話です。実写映画、見に...

今回は中編が1個と短編が2個という構成でした。

まずは、『雷祭殺人事件』。
なんとも後味の悪い話でした…。
時雨ちゃんは『黒死蝶殺人事件』の幼女・斑目るりちゃんを彷彿とさせるようなかわいらしい感じでした。
るりちゃんよりはもうちょっと年上かな。
真っ白い肌、病弱そうな感じ。
それがまさか『そんなこと』をさせられていたなんて…という。
結局、また「大人が悪い」っていう感じでした。
湊かなえさんの小説を思い出します。

贖罪
湊かなえさんの『贖罪』を読みました。湊さんの小説は『未来』以来です。 前情報なしで読み始めたんですが、連作短編集でした。メインの5つの話、最後に終章が1つ、全部で6つの話が入っていました。 1つ目は『フランス人形」。今まで「成長しちゃいけな

足跡に関するトリックだと、今までは『金田一少年の殺人』や『雪影村殺人事件』、それからこの間読んだ『鬼火島殺人事件』もありました。
そういえば、『雪影村』も今回の雲場村も、どちらも秋田ですね。
うちの両親も秋田出身です、どうでもいいですけど。
今回の足跡については、なんというか盲点でしたね…。
「確かにそうだよなー」 っていう感じでした。
まぁ、この村でしかできないトリックではありますけどね。
そして、この『毎年必ず決まった時間に自然が起こすもの』っていうのになると、同じく雪影村の雪なんかを思い出します。
秋田ってそんな場所なのかー…。
『毎年ちゃんと桜が咲く』っていうのと同等に考えればいいんでしょうか?
毎年必ず『この日』に雪が降るとか雷が落ちるとか、すごい話だなって思いますね。
「子供がかわいそうで救われない話だな」とは思いましたけど、一番最後に秋絵ちゃんが陶芸家として『秋雨』と名乗ることにしたというのに、ちょっと救われたような気がしました。

次は『共犯者X』。
これはなんとなく犯人を覚えていたので、それを念頭に置きながら読んでいましたね。
結果、見事に(笑)あたったのでちょっとすっきりしました。
中学の時はパソコンの授業が合ったので毎回ものすごく楽しみにしていました。
でも、うちの高校はパソコンの授業とかなかったですね…。
パソコンの授業、羨ましいです。
『交換殺人』で相手が殺してなかったっていうのは、とっても不平等な感じがしますね…。
まぁ、見られるような簡単な犯行をしてしまった犯人が残念だったんですが、それにしてもかわいそうではあります。
しかし、この先生もどっかの学校の知らない生徒が急に来て、突然自分を指さして「犯人だ」と言ってくるなんて、夢にも思わなかったでしょうねー。
それまでは「なんとか隠し通せて良かった」とほっとしてたでしょうからね。
残念でした。
あと、ロリコンさんは学校の先生にならないでほしいですね…。

最後は『迷い込んできた悪魔(デモン)』。
こっちの話はほとんど忘れていたんですが、「多分この人だな」と当たりをつけながら読んでいました。
『観葉植物』のあたりで「ドンピシャだな」って思いました。
こっちもちょっとすっきり。
しかしとんだシリアルキラーですね…。
人殺ししたいんだったら、それこそどこのか国の傭兵にでもなればいいのに…と思います。
なんで平和の世の中でやりたがるんでしょうね。
やめてほしいです。
以前読んだ『ミステリと言う勿れ』でもまったく同じ疑問を口にしていましたね…。
この本を最初に読んだとき、私は18歳くらいだったと思うんですが、一番最後の『毒蝮三太夫』の意味がわかりませんでした。
今は、さすがにわかります。
なるほど、すごい名前だな、と(笑)。
あと、よくもまぁ毎回毎回『閉ざされた山荘』に行きますね…。
つい先日(?)『電脳山荘殺人事件』で痛い目を見たばかりなのに…。

小説 金田一少年の事件簿 (3) 電脳山荘殺人事件
天樹征丸さんの『小説 金田一少年の事件簿 (3) 電脳山荘殺人事件』を読みました。先日の『小説 金田一少年の事件簿 (2) 幽霊客船殺人事件』の続刊です。この小説第3弾から、ついに元ネタのないオリジナルの話になってきました。『小説版金田一少...

ミステリーにありがちなシチュエーションではありますが、実際には絶対に経験したくないなと思います。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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