天樹征丸さんの『小説 金田一少年の事件簿 (5) 上海魚人伝説殺人事件』を読みました。
先日の『小説 金田一少年の事件簿 (4) 鬼火島殺人事件』の続刊です。
この『上海魚人伝説殺人事件』は、堂本剛くん主演で映画にもなった話です。
実写映画、見に行ったなー…としみじみ。
1997年12月公開だったので、本当に大学受験直前でした。
とりあえず、「何があってもこれは見に行く」と決めていたので、がんばっていろいろ片付けて見に行きましたねー。
ラストの剛くんのアップのシーンで、「キャーーー」という黄色い声劇場内に響いて「うっせえな…」って思った記憶もあります。
仙台駅の近くの映画館だったなー。
初日だったので立ち見でした。
…今、『立ち見』ってないですね…時代ですね…。
映画だと、最後の上海の街を駆け抜けるシーンはローラーブレードだったような気がします。
先に小説を読んでから行ったので、「小説だと自転車だったなー」って思いながら見ていました。
…「勉強しろよ」というツッコミはあまりしないでください、今の私でも「勉強しろよ…」とツッコミたくなります。
この物語だと、小龍(シャオロン)と李(リー)刑事とはその後『準レギュラー』的なポジションにまで昇格した感がありますね。
『金田一少年の決死行』(『巌窟王』の話)でも2人とも出てきていました。
このケースだと、麗俐(レイリー)はどれぐらいの罪に問われるもんなんでしょうか…。
中国の法律のことはあんまりよくわからないから何とも言えないですが(日本のもわかってないですけど)、できればそんなに長引かせずに出所できるといいなと思います。
「シャオロンのお父さんを殺害できなかった」というレイリーの『優しさ』も、なんだかわかるような気がします。
自分を辛い目に合わせて、さらに自分本当の父親を殺したという『敵』のはずですが、優しく育ててもらった事実も忘れられないですよね…第2の『お父さん』になってたでしょうしね…。
だから自殺したのを発見してしまって、それまでいろいろ考えていたものが吹っ飛んで、タガが外れちゃったんでしょうね。
なんとなく『虎のお腹の中に隠す』っていうのはぼやっと覚えていました。
「そんなに簡単に食べちゃうものなのか?」って、当時思った記憶があります。
実際はどうなんでしょう?
やっぱりものすごい量の食事をしているから、食べちゃうモノなんでしょうか。
我々が、例えば小さなモノだったら誤食しちゃうように。
…でも魚の骨とか卵の殻とか、私は気になるタイプなので、ちょっと信じられないような気もします。
金田一くんは今まで『自分が犯人だと思われて逃亡する』というパターンは何回かあったけど(『金田一少年の殺人』『金田一少年の決死行』)、逃亡犯と一緒に逃亡するというパターンは珍しいのでは…?
それもなかなかおもしろい展開でした。
が、それにしても毎回毎回、美雪は金田一くんといっしょにいろんなところに行くなぁ…と。
私には異性の幼なじみがいないので、なかなか想像ができないですね…。
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