小説 金田一少年の事件簿 オペラ座館殺人事件

読んだ本

浜崎達也さん、天樹征丸さんの『小説 金田一少年の事件簿 オペラ座館殺人事件』を読みました。
浜崎さんの小説は初めてです。
天樹さんの小説は『金田一くんの冒険 2 どくろ桜の呪い』以来です。

金田一くんの冒険 2 どくろ桜の呪い
天樹征丸さんの『金田一くんの冒険 2 どくろ桜の呪い』を読みました。天樹さんの小説は『金田一くんの冒険 1 からす島の怪事件』以来です。『金田一くんの冒険』シリーズの第2弾なんですけど、結局これ以降は続刊がでていないんですよねー。これがでた...

『金田一少年の事件簿』関連の小説を探していて見つけました。
いつの間に…、知らんかった。
2022年の金田一30周年のとき、この『オペラ座館殺人事件』と『学園七不思議殺人事件』のノベライズが発売されていたようです。
まー、『金田一少年の事件簿』といえば、有名なのはこの2作ですよねー。
『オペラ座館』は『37歳』までで4回も舞台になりましたし、『学園七不思議』は堂本剛くん主演のドラマ・道枝くん主演のドラマ2作で第1話を飾りました。
だからこそ選ばれた2作なんだと思います。

そして、この小説ですが、本編漫画の第1話『オペラ座館殺人事件』をそのままのノベライズした作品でした。
まー…正直…誰得なんだろう…? っていう気持ちはあります。
漫画で読んだ方が分かりやすいですし…。
どういう層をターゲットにしているのかな…という気持ちはあります。
まぁ、私は買いましたけど。

内容としては、本当ほぼほぼ漫画をなぞっている感じでした。
一部、ちょっと表現が違うところはありました。
金田一くんと美雪が2人で劇場に行って、緞帳を下げて音が聞こえるかの実験をするところの、美雪のパンツの話題がなかったとかですね。
まぁ、ある意味センシティブな話題(?)だから、時代なのかなーっていう感じです。
あとは、気のせいかもしれないんですけど、有森くんと金田一くんの距離が、漫画よりももうちょっと近いような気がしました。
有森くんが、もっと金田一くんと仲良くしたそうな雰囲気が出てるような気がしたんですけど、それって私の願望なんでしょうかね…。

まー、いまや『犯人はヤス』並に有名になってしまった「やることが多い!」でおなじみの有森裕二くんですが。
みんなで電車に乗って歌島に向かうとき、布施先輩がトランプの手品とかやってるあたりって、有森くんはすでに1回歌島に行って窓から脱出して帰ってきて…っていう一大事業をこなしてるわけですよね。
それであの能天気な感じを出してるって、すごい『演技派』ですよね…。
それから、その直後の桐生さんの『嫁いびり』の話のところで、「彼女はものすごく演技派だ」みたいな話をするところがあります。
彼女に対して内心ものすごくどす黒い感情を抱えつつも、彼女を称賛しているような会話をしているのって、改めてすごいなって思いますね…。

有森くんは最後はボウガンの矢が刺さって死んでしまいますが、時計とカミソリで作るその仕組ってどれくらい正確に動くのか、という感じです。
昔『金田一少年の推理ミス』という、第三者が金田一少年の事件簿のトリックを解説するという本を持っていたんですけど、その本では「『カミソリをつけて糸を切る方式』だと微調整が難しいから、『その時刻の長針と短針の位置に電極を仕掛ける方式』の方がより正確に動くんじゃないか」というようなことが書いてありました。
読んだときは「なるほどなー」と思ったのを覚えていますが、実際にはどうだったんでしょうね。
結局、漫画ではその発射装置の方は描かれていないし(金田一くんが有森くんとの対決のときに「想像した」っていう体で描かれています)、剛くんのドラマのときは確か外しておいたんですよね。
(なので、ドラマ版の有森くんはガラスを破って海に飛び込んだ…ような気がするんですけど…どうだったかな…?)
道枝くんのドラマの方は…どうだったかな、忘れてしまった…。

まぁ、この話は『金田一少年の事件簿』の第1話だったわけですから、いろんな意味で画期的な話でした。
ここからすべてが始まったと思うと、感慨深いです。
ただ、もう1回言書きますが、文字にして小説にするのって誰得なのかな…って。
いや、おもしろかったですよ、わたしは。
まー、『金田一少年の事件簿』をこよなく愛し、『オペラ座館殺人事件』を違う角度でも楽しみたいっていう、ニッチな感じの人に贈った作品ですかね。
じゃぁ、私向けってことですね、はい。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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