妻のトリセツ

読んだ本

黒川伊保子さんの『妻のトリセツ』を読みました。
黒川さんの本は『夫のトリセツ』以来です。

夫のトリセツ
黒川伊保子さんの『夫のトリセツ』を読みました。黒川さんの本は初めてです。 以前話題になったのを聞いたことがあったので、本の存在は知っていました。「読んでみたいな」と思っていたので、楽しみながら読むことができました。感想としては…いやー、難し

発売順としては、こちらの方が早かったみたいですね。また「読む順番間違えちゃった…」と思いましたが、まぁ続き物の小説じゃないし問題ありませんでした。

『はじめに』に書かれていたことに驚きました。
『「妻が怖い」という夫が増えている』、この一文です。
だって、あくまで一般論ですが、男性の方が体は大きいし、力は強いし、恐れることなんてないじゃないですか。
男性の中には、女性の「自分が好意を持っていない男性から好意を向けられたり、性的対象に思われたりする恐怖」を理解してくれない人がまだまだたくさんいるので、私はいつも憤っているのです。勝手に。
でも、『「妻が怖い」という夫が増えている』のかー…。
これは、男性が女性をパートナーとして同等(以上?)に見るようになった、ということなんでしょうか?
家父長制があったころとかにはあまり考えられなかったように思うので。
もしくは、以前読んだ『三体』のように、男性はどんどん女性化していくんでしょうか? 『三体』の2だったか3だったかは忘れちゃいましたが。

三体II 黒暗森林
劉慈欣さんの『三体II 黒暗森林』を読み終えました。前回に引き続き、Audible です。 上下巻構成で、合計で12時間くらいですかね…。長かったです。でも、あっという間でした…。 相変わらずすごい話で、どんどんスケールが大きくなってきてい
三体III 死神永生
劉慈欣さんの『三体III 死神永生』を読み終えました。『死神永生』は『ししんえいせい』と読むそうです。今回も Audible で読みました。 今回もすごかったなぁ…。人工冬眠が普通に使われているから、すぐに世代を超えてしまいます。なんだかち

ただまぁ、今度は「怖い」と思われることに不満がでちゃいますよね…。
「男性方、あなた達ほどは怖くないですよ」と思ってしまいますが、物理的な攻撃ではなく精神的な攻撃という意味なんでしょうかね。まぁ、一部には物理でもめちゃ強そうな女性はいるかもしれないですけど…。

本書を読んで、私は女性ながら「なるほどこういう仕組みで夫に辛く当たってしまうのか」とすごく腑に落ちました。
『夫のトリセツ』でも何度も感じた納得感ですが、本書でも健在です。
いやー、『トリセツ』ではなく『教科書』として、高校あたりで必修科目にしたほうがいいのではないか、というレベルですよ。

『女性は、自らの安全が確保できない状況では『出産』『育児』をこなすことができないので、自分の体調や周りの安全、安定的に食料などが供給される状況などを男性以上に求める』という内容が書かれていて、激しく納得しました。
まだまだ男性より女性の方が健康面・美容面に気を使う人が多いですが、自分では動けず守ってもらわないと生きられない期間があるが故だったんですね。美容も先には健康がありますし、まー美しいほうが『えこひいき(本書より)』されそうですしね。ここだけ切り取られたら嫌な感じですけど。

性別が基本的には2つしかなくて、そのうちの1つしか子供を産めないわけで。
生まれた直後の子供は動けなくて産んだ人もすぐに体調が戻るわけじゃないから、その人が面倒を見るというシステムは理にかなっているんですよね。
ただ、そこにはその『産んだ人』の感情とかそれまでのバックグラウンドとかが全く加味されていないんですけどね…。
なーんで男と女という風に分かれて存在するんですかねー。
どっちの性別でも子供が産めて、というか性別が1つしかなくて、「今回は私が産んだから、次はあなたね」みたいに交代ができれば、真に『男女平等』になるんでしょうか。
まぁ、その時点で『男女』じゃなくなってますかね。それに、そうしたら今度は個体の力の差とか体力差とか身長の差とか、そういうものが言われ出すんだろうとは思いますけど。
この手の話を考えると、いつもぐちゃぐちゃしちゃいますね。

ちょっと話がそれました。
前回の『夫のトリセツ』を読んだときも思いましたが、『話を聞かない男、地図が読めない女』にもあるように、男女の脳の構造が違うというのはすでに明白みたいなので、違いを理解して自分に合った役割を見つけつつ、自分の希望や感情にも折り合いをつけつつ、パートナーの気持ちも配慮しつつ。

話を聞かない男、地図が読めない女 新旧版
アラン・ピーズさん、バーバラ・ピーズさんの『話を聞かない男、地図が読めない女』を読みました。旧版を読んだ後に新装版が出ていることを知り、連続で読んでみました。 『話を聞かない男、地図が読めない女』、一時すごく話題になったのを覚えています。そ

円満に暮らしていくのって難しいですね…。

まー、うちも、ちょうど先日あったんですよ。
夫が「夏休みに旅行に行こう」って言い出して。まー、私は基本的に旅行が好きではないのですが、誘ってくれるのは嬉しいのでそれは歓迎なんです。
でも、今年は息子が中学受験をする予定なので、夏休みには夏期講習も入るんですね。授業の予定はこちらから申請して決めてもらう形式なので(うちはオンラインの塾です)、「予定は早めに教えてほしい、締切は○日」って言ってたんですよ。
待てども待てども動き出さないので、「○日には講習の希望締切だよ」「あと△日だよ」などと、それこそ NieR:Automata のポッド042のように1日に何度も言っていたんです。
で、ようやく、ようやく予約して、その日程を伝えてくれました。締め切り前日でした。ほっと一安心し、急いで予定を入力したんですけど…。
それからちょっとしたある日、雑談で夫が「まー、さっちゃん(夫は私をこう呼びます)は、優柔不断な男はダメだよね、俺が決められるタイプで良かった」と。
…え、自称・決められるタイプ、なのか…。そうだったのか…。
15秒くらい固まって(多分、私の再起動の時間)、ようやく「そうだね」と4文字ひねり出した感じでした。別に荒立てる必要がなかったので、そこでやめておきました。
そして、現在進行系で、リビングとダイニングの新しい照明を選んでほしい、と【 1年以上前から 】伝えています。決められるタイプならば早く決めてほしいです。…夫はインテリアにこだわるタイプなのでね。私だったら SwitchBot のリモコン内蔵のシーリングライトとか買うんですが、丸くて白いだけじゃ嫌なんだって。
…難しいね!
夫に対する私の不満なんてこんなもんなので、幸せなんだと思います。
私に対する夫の不満もあるでしょうしね。料理が下手だ、とかね。うるへー。
それでもやっぱりいなくなったらとっても困るし、「来世でもできれば結婚してほしい」と言っています。本当にそう思います。

夫婦の形は本当にそれぞれだと思うんですが、アサーティブなコミュニケーションができて、みんなが幸せに暮らせるといいですね。
そうできるひとを増やすためにも、この本は教科書にするべきと思いました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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