黒川伊保子さんの『夫のトリセツ』を読みました。
黒川さんの本は初めてです。
以前話題になったのを聞いたことがあったので、本の存在は知っていました。「読んでみたいな」と思っていたので、楽しみながら読むことができました。
感想としては…いやー、難しいですね! 以前『話を聞かない男、地図が読めない女』を読んだときも思いましたが、同じ人間のはずなのにこんなに違うのか…と、本当に驚きます。
いや、一部分については『驚き』を通り越して『呆れ』に至るというか…。
『男性脳は、身体拡張感覚が強い』という一連の説明。なるほどそうだったのか、とめちゃくちゃ腑に落ちるとともに、なんでそうなるの…と思います。身体拡張感覚が強すぎて、自分のために動いてくれる妻を『自分の体の一部』のように思ってしまう、と。
で、ここからがカチンとするんですが、『自分の腕に「よくできたね」と言わないように、自分の心臓に「毎日、ありがとう」と言わないように』、その原理を適応して妻にも感謝しない、と。
いやー、だめだろー、そこは言わなきゃダメだろー。しかしなるほど、『身体拡張感覚』かー。なんでもホイホイやってあげちゃダメってことですね…。
私は「感謝しろ」的なことを(もうちょっとかわいげのあるフレーズで)はっきりいう方なので、あまり蔑ろにされることはないんですけど、というか、蔑ろにしてくる人とは一緒にいられないと思ってしまいます。前夫のように。ここは特にちゃんとしておかなきゃいけないところだな、と感じました。まー、今の夫にというよりは、息子にかな。
うちの息子は発達グレー児で乱暴者・暴れん坊ですが、幸い挨拶と感謝だけはちゃんと伝えられるように育っている(と思う)ので、これからもそこは継続していかなきゃいけないですね。決意を新たにしました。
男性は結論の脳、女性は経緯の脳なので、話し方のアプローチも違うし会話に何を求めているかも違う。ただし、女性も子供に対しては結論の脳を使いがちなので注意、というのがおもしろかったです。確かになー! 良かれと思って言うんだけど、それって子どもの都合を無視した声がけになりがちかもしれません。ここは気をつけないといけませんね。
種の保存のために自分とは反対の性質の異性を求めるのに、結婚して子供ができて一緒に育てる段階になると、自分との差異がめちゃくちゃ気になりだして攻撃しちゃう。なんだかうまくできてるようなできてないような、ですね。
読んでいて驚きと納得の連続でした。こうやって提示してもらえれば、男性の思考回路が理解できるような気がします。
…あくまで「気がする」わけであって、理解したわけじゃないし、納得したわけでもないですけどね。
うちの夫と私の関係は、『おわりに』に書かれていた、黒川さんと旦那さんの関係のようにはならないですし、ならなくてもいいかなとも思います。阿吽の呼吸はないですけど、やってほしいことはちゃんとお願いできるし、夫もやってくれるので、そのあたりに不満はないです。13年目の若輩者ですが(黒川さんは35年目だそうです)。
夫とはほとんど喧嘩もしないので、それはそれでちょっと怖いなと思いつつ、まー仲良くやれているのでありがたいです。お互いに対して不満はきっとあるだろうし、我慢しているところもあると思いますが、毎日まー幸せに暮らせています。ありがたいです。
何より、私が感謝を示したら、夫も感謝を示してくれる。それがとても嬉しいです。その部分は変わらずに行けたらいいなと思っていますねー。
いろんな気づきをもらえる本だと思いました。とてもおもしろかったです。
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