横溝正史さんの『夜光怪人』を読みました。
横溝さんの小説は『死仮面』以来です。

今回の『夜光怪人』が『「金田一耕助」シリーズ』の27巻目です。
前回の『死仮面』が25巻目で、26巻目はちょっと前に読んだ『金田一耕助のモノローグ』でした。

この『金田一耕助のモノローグ』だけ異様に安くて(337円)、先に買っちゃったんですよね。
内容的には『真説 金田一耕助』とダブるところもかなりある内容でした。
で、今回の『夜光怪人』は28巻中の27巻目、次がラストです。
前回の『死仮面』は(多分)普通の小説だったんですけど、今回はジュブナイルに戻ったようです。
『夜光怪人』という変な人が出てきています。
やっぱり東京は魔境なんですかね。
3つのお話が入っていました。
最初は表題作『夜光怪人』。
「泥棒だったら目立たないようにするだろう」という常識を打ち砕く、夜間にボゥっと光る出で立ちの怪しい人。
そんな変態さんにずっと追いかけられている少女・藤子。
毎回逃げているのに、なぜか通報したり警察に助けを求めたりしません。
今回は、以前の『蝋面博士』にも出てきた御子柴進少年が再登場しています。
そして、藤子を何度か助けています。
それでも相変わらず藤子は狙われます。
そして、夜光怪人は立派な宝石も狙っています。
藤子が通報できない理由、それは父と弟・龍夫を人質を取られているためでした。
龍夫の背中には宝物の地図がかくし彫りされているらしく、その地図を浮かび上がらせる特殊な薬を使うと、浮かび上がってしばらくした後に消えてしまい、もう二度と浮かび上がらないとか。
…すごい薬もあったモンですね…。
夜光怪人との最終決戦後である『龍神島』に行くには『獄門島』を経由します。
これまたステキなファンサービスでしたねー。
その龍神島でドンパチするシーンもありました。
まー、正直、登場人物の数からいって「あいつが怪しい」と思っていたやつが犯人だったんですけど(笑)、それもまたおもしろい展開でした。
2つ目は『謎の五十銭銀貨』。
『法月綸太郎の冒険』の『土曜の本』などの『五十円玉二十枚の謎』を思い出したましたが、関係ありませんでした(笑)。

とある作家が、自分のラッキーアイテムとして紹介した五十銭銀貨。
それを手に入れたいきさつなどをしっかりとインタビューで答えていました。
「呑気な時代だからって、そんなことインタビューで言っちゃダメでしょ」なんて思っていたら、案の定泥棒に入られちゃいましたけど…それすらもワナだった、という話。
しかし、『ねじると裏と表が外れる』という五十銭銀貨…。
すごく細かい細工ですね。
途中で『天運堂』という怪しい易者がでてきます。
…『天運堂』って、『華やかな野獣』の『暗闇の中の猫』にも出てきていました。

「ひょっとして…」と思ってびっくりしましたが、今回は金田一さんの変装ではありませんでした。
よかったよ…。
というわけで、この話には金田一さんは出てきませんでした。
最後は『花びらの秘密』。
これまた、今までとはかなり毛色が違う作品でした。
こっちにも金田一さんは出てきません。
今回は『暗号つながり』ってことなんでしょうか。
さて、この話に出てくる『S 国』と『T 国」とは、一体どこの国を想定して書かれているんでしょうか…。
こちらも、隠し場所はなぜか『謎の五十銭銀貨』と同じなんですよ…。
当時は、そういう不思議なピアノが流行っていたんでしょうか…?
『不思議な指紋』というと、以前読んだ『黄金の指紋』や『仮面城』の『怪盗どくろ指紋』を思い出します。


今回も、その指紋が『最後の一手』となって犯人を捕まえることができました。
しかし、今回出てきたスパイが『マドロス次郎』と『蛭峰ドクトル』という名前なんですが…。
すごい名前ですよね…。
Kindle Unlimited で読みました。
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