飯野謙次さんの『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』を読みました。
飯野さんの本は初めてです。
最近仕事でミスをいくつかして凹んでいたので、何かヒントがほしいなと思って読みました。
本書では様々な対策が書いてあるんですが、共通しているのは「本人の努力ではなく、ミスが無くなるような仕組みで運用する」ということだと思います。
会社に勤めていたとき、前の担当者がミスをしたのでダブルチェック案件になった仕事を担当することになって、チェックリストを作成して運用していたら驚かれたことがありました。新卒で入社した会社では、業務のフローを考えてチェックリストを作ることもよくやっていたので、その流れで作成したんですが、次に入ったこの会社ではそういう文化ではなかったようでした。そのおかげなのかはわかりませんが、ダブルチェックも機能したので大きなミスもなく最後までやり遂げることができました。
自分がいる文化では当然のように行っていても、違うところでは驚かれることもあるんだな、とおもしろく思ったものです。
ただ、本書では『チェックリスト』のデメリットも書かれていました。
その中で「完全同意」と思ったのが、「1つの項目内にいくつかのステップが含まれている」という点です。仕事のチェックリストではなく、社員が自分の目標を管理するシートの話なんですが、上司と打合せをして今期の目標を作成する際、6つほど作られる項目の1つ1つの結果に『◎』『◯』『△』『×』を付けるんですが、1項目に複数の目標が書かれているので、結果の入力時に「これとこれはできたけどこっちはできなかったから×」と付けていたら、「厳しく付けすぎ」と言われたことがあります。…いや、だってそうなんじゃないの…? 全てできたら◯だと思うんだけど…と思っていました。
…ちょっと話がズレましたね。
ダブルチェックについても、『リストを逆さまにしてやる』というのは初めて聞くことだったので、積極的に取り入れていきたいと思いました。
また、『ミスを起こすのは、人間や動物だけである』という言葉にハッとしました。そして、今までなんとなくなぁなぁにしてきた『仕事の自動化』について、やれるところから少しずつ手を付けて、人力でやる箇所を少なくするように変えていきました。ここはまだ完全には終わっていなくて、仕事後のチェックももうちょっと上手くやれるように更に変えていく予定です。
あとは、過去のミスを洗い出して、どのように対処するかを考えました。本書の『「以後、気をつけます」が、結局ほとんど守られない理由』から、どのようにすればミスをしないかの仕組みを考えて、それをフローに落とし込みました。これでだいぶ潰していけたと思います。
もちろん、今の状態でも完璧ではないですが、幸い私は個人事業主なので気軽に『トライアル・アンド・エラー』ができます。良さげなものはとりあえず取り込んで、だめだったら外せばいいし、更に改良するのも比較的簡単です。この感じでブラッシュアップしていこうと思っています。
この仕事を初めて10年以上経つんですが、まだまだ改善できるところはたくさんありそうです。それに気づかせてくれたこの本に、本当に感謝しています。
…まったくの余談なんですが…。
今回も耳読していたので、著者の「いいのけんじ」さんのお名前を聞いて『飯野賢治』さんかと思ってびっくりしました。「飯野さんってこういう本も出してたの…?」と。
同姓同名の方でした。
…失礼いたしました。
Kindle Unlimited で読みました。
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