宝樹さんの『三体X 観想之宙』を読みました。
今回も Audible です。
前回の『三体III』でも書きましたが、
これは本家『三体』シリーズ公認の二次創作です。
作者の宝樹さんが『三体III』を読み終えたあとに
ネット上で公開した小説が話題を呼び、
本家『三体』と同じ出版社から発売されたそう。すごい話です。
話としては、『三体III』の語られなかった部分の補完という感じでした。
ユン・ティエンミンとアイ・エイエイが過ごした日々の話は
すごく面白かったですね。
アイ・エイエイが、まさかあのときのあの人だったとは!? みたいな。
ユン・ティエンミンとの浅からぬ関係にジーンとしました。
もちろん、本家の劉慈欣さんがそう書いたのかは知りませんが、
なるほどアクロバティックながらも収まるような気がする。
あとは会話の中で、『涼宮ハルヒの憂鬱』の『エンドレスエイト』が
出てくるところが面白かったですね。
思わず吹き出してしまいました(笑)。
アレはたしかに、アニメ初見時に「ビデオ壊れた?」って思いましたもん。
それと、智子の外見が日本の AV 女優さんだったなんて!
たしかに一時期、日本の AV 女優さんが中国で人気、みたいな
記事を読んだことがありました。
こんな感じでかなり親しみをもって読み進めることができました。
いやぁ、面白かったです。
三体はこんなふうに二次創作の余地を残している作品なんですね。
確かにスケールが大きいので、いろいろ想像するとおもしろいのかもしれません。
あとは『三体シリーズ』の中では『三体0 球状閃電』を残すだけとなりました。
『三体0』は2005年発表とのこと。
『三体I(便宜上)』が2006年から開始だったみたいなので、
『三体0』の方が先に書かれている作品のようです。
元々は『球状閃電』だけのタイトルだったのが、
三体シリーズの登場人物モデルとのことだったので
『三体0』とついたようです。
前日譚とのことでこれも楽しみです。
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