ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~

読んだ本

三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~』を読みました。
先日の『ビブリア古書堂の事件手帖』の続編です。

7巻の最後でシェイクスピアのファーストフォリオを巡る物語で
栞子さんの母親の智恵子とは和解? するような形になっていました。
その後で大輔くんと栞子さんは結婚し(おめでとうおめでとう!)、
扉子ちゃんという女の子が生まれています。

今回の本では、扉子はすでに6歳になっています。
大輔くんは、智恵子のしごとの手伝いをするために上海に行くところです。
…栞子さん、よくイヤじゃないね…。
和解したとはいえ、夫一人だけ母親のもとに行かせるなんて…。
話は4話入っていて、
今回は栞子さんが過去の事件を扉子に聞かせるという体裁です。

で、今回の第2話が。
とっても私好みの話でした。
とあるイラストレーターの男性が亡くなり、
亡くなる直前に男性の母親と電話で
「俺と母さんの思い出の本が出てきた、今度見せる」
と話をしますが、その機会はありませんでした。
男性の母親は、その本がなんなのかを知りたくて
栞子さんと大輔くんに相談します。
男性は結婚していたため、その嫁が隠し持っているのではないかと
疑っているようです。
母親は男性へ、様々な教養をつけさせるために
絵画・ピアノ・英会話中国語会話などを学ばせましたが、
母親は「全然意味がなかった」と嘆いていました。
実際に奥さんに会いに行ってみると、
奥さんもなんの本なのかがわかりません。隠してもいない様子。
ただ、男性の本棚にごっそりと抜けがあるのを発見しました…。

その話の中で、亡くなった男性と奥さんの出会いが
とあるファン交流イベントだったんですが、
奥さんは FF5 の『はるかなる故郷』をリクエストした、
というエピソードを語ってくれます。
…『はるかなる故郷』!!!
素晴らしいリクエストだったと思います…!
FF5 屈指の名曲ですね。
FF5 といえば、『ビッグブリッヂの死闘』が人気がありますね。
人気のあるギルガメッシュというキャラクターと闘うときの曲で、
開幕からクライマックスのようなイントロがとても印象的な曲です。
これは SFC の原曲が一番好きですね!
ピアノアレンジとかにすると迫力がなくなってしまうので。

話がそれましたが、今回の『はるかなる故郷』は
それにつぐくらいの人気の曲です。
作中にも説明がありましたが、主人公のバッツの故郷である
リックスの村でのみ流れる曲です。
しかもこの村、ストーリーを進めると『無くなってしまう』ので
聞けるのは期間限定なんですよね。
哀愁漂うメロディがとても素敵な曲です。
これは原曲もとても好きなんですが、
いくつか出ている公式のボーカルアレンジがまた良くて。

話が大幅にそれていますが、そういう曲思い出のなので
これを出てきたことがとても嬉しかったんです。
イラストレーターの男性はすでに亡くなってしまっていますが、
それでもこの話の結末は『悪くない』感じだったので、
すごく楽しく読めました。
ちなみに私はゲーマーですが、ゲーム音楽好きのタイプです。

あ、もちろん他の話もとても面白かったです。
ここだけ熱がこもってしまって申し訳ないです。
あまりに嬉しかったので…。

残りの2冊も購入済みですので、
まだ楽しめるのが嬉しいです。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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