中山七里さんの『スタート!』を読みました。
中山七里さんの作品は、『翼がなくても』以来です。
今回の題材は映画業界。
主人公の宮藤映一はテレビの AD あがりの助監督。
日本映画界の巨匠・大森宗俊が撮影する新作映画のために招集される。
撮影中にさまざまな事件・事故が起こり、
撮影の続行が危ぶまれる。
ついには殺人事件も起きてしまい…という内容。
劇中映画である『災厄の季節』、
なんか聞いたことあるなと思っていたんですが、
調べてみたら中山七里さんの『連続殺人鬼カエル男』の旧題なんですね!
まだ読んでないんですよ~カエル男。
内容はあまり知らないんですが、マンガの『ミュージアム』とかぶるなぁって。
(『ミュージアム』は全部読みました)
あと、猟奇殺人モノって体調によって読めないというか。
でもまぁ、中山七里さんのデビュー作のようなものですもんね。
読んでおかないと。
しかも、古手川くんとか渡瀬さんとかも出てるんですね~。
映画製作を題材にしていますが、
もちろん中山七里さんですからただのお仕事小説ではなく、
ちゃんとサスペンス要素があります。
ストーリーもちゃんと中山さん節が炸裂していて、
こっちが犯人かと思いきやこっちで、
さらに黒幕ではないんだけど…みたいな人までいて
すごいなぁと思ってしまいます。
タイトルの『スタート!』は
映画の撮影が始まるときの掛け声と
あと映一の新たなるスタートとが掛けてあるんだと思うんですが、
字面だけ見ると普通だな、と思ってしまいました。
わかりやすくていいのかな。
『御子柴』シリーズはタイトルと内容がリンクしにくいからな…。
全部読んで内容も大まかには覚えているんですが、
タイトルと結び付けられないんですよね…。
映画の撮影は本当に大変ですね。
こんなに苦労して撮影しても、
商業的には全然ダメってこともよくあるんだろうし。
今ちょっとハマっている『【推しの子】』にも共通する感じですね。
大森監督は誰のイメージなのかわかりませんが、
『映画界の巨匠』ってこういうイメージだよね、って思いながら読みました。
とても面白かったです。
Kindle Unlimited で読みました。
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