福田晋一さんの『その着せ替え人形は恋をする』の単行本最終巻15巻を読み終えました。
…いやー、よかった! すぐに3周しましたねー。
『着せ恋』は、アニメ1期を見ていてファンになって、そのまま既刊全巻購入し、その後は追いかけていたという状況です。
それが、この15巻で終わってしまった…。
悲しい、とても。
でも、本当に良かったです…!
まず、表紙。
海夢ちゃん、角隠し姿、というんでしょうか…?
これは…いい…とても美しい…。
そして、次のページでは、比較的シンプルな感じのウェディングドレス…だよね…?
これもいい…!
というか、結婚までいくの!? 早くない!?
と思っていたら、海夢ちゃんのお父さんが同じセリフ言っていましたね(笑)。
でも、素敵だなー、高校で付き合った人と結婚かー。
羨ましいなー。
私、女子高出身だし、バツイチだし(再婚済みです)…。
はぁ、別にいいんだけどさ…。
しかし、見事なまでに、嫌な人が(ほとんど)出てこなくて、平和で美しい世界でしたね…。
五条くんやあまねくんの『周りを警戒する気持ち』、私もよくわかります。
私は今40代なかばなんですが、私が小・中学生の時は「ゲームは男子がやるもの」だったので、めちゃゲーマーだった私は「女のくせにゲームやるんだ」的なことを何百回と言われてきました。
高校あたりになって「もうそのキャラでいいや」と割り切ることができるようになりましたけど、それまでは言われるたび結構しんどかったですねー…。
「別に女だってゲームしたっていいじゃん」って、ケンカになることもしばしばでしたので。
私自身はコスプレには特に興味ないんですが、15巻最初のアキラさんの「イベントにいる人達って それを乗り越えて一歩踏み出して堂々と来ている強い人達だから 見てて勇気づけられる」という言葉、首がもげるほど同意します。
五条くんのクラスメイトの子たちも本当にいい子で…。
五条くんが「修学旅行が こんなに楽しみなの初めてだなぁ」って…。
そんな、京ちゃんみたいなこと言って…。
「うぅぅ…よかったね…」と、おばさんは泣いてしまいました。
2人でテスト明けに海に行ったシーン、最後に青空の下元気に「ハイ!」と返事した次のページ、『真っ黒』だったのでなんか怖かった…。
良からぬことが起きるんじゃないかと思ってビクビクしました…。
エピローグ前の話でもうすでに結婚してて、ハート型の写真立てにじいちゃんの写真が入っていて…。
「じいちゃん、召された…!?」
と思ったら、そうじゃなかったみたい。
よかったよぉぉぉー。
その後の結婚報告のシーンもおもしろかったですねー。
「やったー!!」って、パパ…。
まぁ、五条くんいい子ですからね…、息子のなるんだったら嬉しいかもしれないですね。
最後に登場した日嘉ちゃん!
パパそっくりじゃん(笑)。
『おおじいちゃん』っていうのが五条のじいちゃんのことで、『おじいちゃん』というのは海夢ちゃんパパってことですよね?
じいちゃんにとってのひ孫だもんなぁ…。
そして、五条くんファミリーは五条人形店に住んでるってことですかね?
海夢ちゃんのマンションで海夢ちゃんパパ一人暮らしか…。
でも、ちょっと不満もあります。
五条くんと海夢ちゃんの結婚式も見たかった!!!
どんな結婚式だったんだろう…、『ヲタクに恋は難しい』の花ちゃんの結婚式みたいに、コスプレしたんでしょうか?
それとも、扉絵のように角隠しをして、あくまで厳粛な感じ?
気になるのにー…。
同級生やコス仲間のみんなも呼んだのかな?
金田一くんのときも結婚式は見せてくれなかったのでねー、最近のトレンドなんでしょうか…。
そして。
最後の溝上さんと司波さんの話。
本編にはまったく関係ないですけど!
泣きましたよ!
二人にこんなエピソードがあったとは…。
良きライバルで親友なんですね…いい出会いでしたね…。
もし、海夢ちゃんのハニエルコスが特定されていたら、『実写化』とかで話が進んで、この二人とももっとからみがあったかもしれないですね。
そっちの世界線も見てみたかった気もしますが…。
趣味は趣味で純粋に楽しむの、いいと思います。
まー、「もったいない!」とも思いますけどね!
1つだけわからなかったんですが、涼香さんがあまねくんに「これはお金です」と渡すシーン、アレはなにかのオマージュですか?
調べても出てこなくて…。
それとも、ふつーに額面通りの意味に受け取っていいの?
『お金』って…ついに直接現金でお布施をするとは…(笑)。
7年間の連載、本当にお疲れさまでした。
私は途中からでしたが、本当に楽しませていただきました。
…うん、楽しかったなぁ…。
本当に本当に、いいお話でした。
ありがとうございました!




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