イ・ミンギュさんの『「後回し」にしない技術』を読みました。
イ・ミンギュさんの本は初めてです。
やりたいことはあるけれどすぐに行動に移せない人々に向けて、実行力を高める方法を提案している、とのことで、いろんな本の参考文献にも挙げられている本です。
本書は3つの章に分かれていて、それぞれ『決心する』『実行する』『維持する』のテーマに基づいて書かれていました。
『第1章 決心する』では『逆算スケジューリング』についてが印象に残りました。
目標達成を基準にして逆方向にスケジューリングする方法は、社会人としてはよく使っていると思います。
でも、私生活・自分の将来展望にはあまり使ったことがなかったな、と思いました。
「死後にどんな人間として記憶されたいか?」という問いがあったんですけど、それがなかなか思い浮かばなくて。
正直、あまり希望はないなぁ、と思ってしまいました…。
強いて言えば、「明るい人だったね」とか「元気な人だったね」って言われたいかもしれないですね。
…山っ気がなくてダメでしょうか…?
『第2章 実行する』では、『プランB』が心に残りました。
この『プランB』という単語は、樺沢先生もよくおっしゃっていることです。
常々心がけていたいな、と思っていたことだったので、改めて意識いきたいと思います。
なかなか難しいですけどねー。
あとは、『開始デッドライン』という考え方。
なるほどな、と思いました。
私、いつも2月の『確定申告』が伸ばし伸ばしになってしまっていて、毎年本当に苦痛なんですよね…。
別に仕入れとか材料の管理とか、そういうことが発生する仕事じゃないので、淡々とやればいいんですけど、ついつい後回しになってしまいます。
なので、来年の確定申告では開始デッドラインを設定してやってみようと思いました。
『失敗』を『実験』と言い換える方法、すごくいいなと思いました。
確かに実験だったら失敗することもあるよな、と思えます。
そして、手数を増やすこともできそうな気になってきます。
ただ、それだけの『言葉遊び』なのに、一瞬で意識が変わるのってすごいですね。
あとは、『助けを求める』というの、私も苦手です。
苦手な人って多いと思います。
たしかに、「助けを求められると、その相手を好きになってしまう」という心理法則を知っていれば、積極的に求められるようになる…かもしれませんね。
「やりたくない仕事から逃げるためのいちばん簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つけることだ」という言葉。
これは耳が痛い!
いわゆる『テスト勉強前の片付け』というやつですね!
気をつけていないといつでも陥ってしまう罠です。
『第3章 維持する』。
『たったひと言が人生のすべてを変えた』というエピソードがありました。
それ、本当にわかります。
私も、小学生の時に夏休みの宿題をワープロで作って提出したことがありました。
グラフとかもワープロの機能を使って書いたんです。
当時はまだワープロ専用機の時代で、家庭にはあんまりないものだったんですが、それを提出したときに先生が「自分で作ったの? すごいね!」とめちゃくちゃ褒めてくれたんですよね…。
それ以来、そういう『パソコンっぽいなにか』に対する親近感が湧いて、今につながっているというか。
今思えば本当にありがたいです。
エピローグに『毎日1%だけ、昨日と違うことを実行しよう』とあります。
これは、勝間さんもよくおっしゃっている「0.2%の改善」にも通じるようなものがありますね。
私も「毎日1つ新しいことをする」という目標を立てています。
本当に些細なことでもいいので、今までやったことがなかったことにチャレンジしよう、と。
心がけるだけで結構できるもんですね。
意外に自分の中でのいいフックになっています。
さすが、いろんな本の参考文献になるような本なので、読んだことがあるエピソードもたくさんありました。
でも、やっぱり改めて読んで、自分の中ですっと腑に落ちる感じがありました。
いろんなエピソードが入っているのも、読みやすくてよかったです。
さぁ、読んだだけで終わらせないようにしないとですねー!
Kindle Unlimited で読みました。
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